数年前までは 我が家の2階の窓から 五山送り火の大も 妙法も 舟も見ることができた。
やがて 舟がみえなくなり 妙法もだめ 3年前には大すら 全く見えなくなった。
数十年前から観光[大文字]というビジネスが盛んになり 去年なんぞは 空から観るルートも出てきた。 そのヘリコプターだかの音は うるさくてしかたなかった。 案の定 反対者が多く 今年は空からの観光は無くなったようです。 非常に静かな大文字であった。
[大文字] この日のために それにかかわる人は1年かけて準備をしていると言っても過言ではないかもしれない それぞれの地区の山で 送り火を焚いていたものが 戦後は計画的に統一されて そうすることで 故人を見送るということより 五山を観るということの方に 人々の関心が強くなってしまったようだ。
8月16日の午後8時ぴったりに大文字が点火される、5分の間隔で 次は妙法・・・ とその点火の順番も 筆順に合わせた点火の順序など 昔も今もかわりゃしない。
この時間設定だけは 驚異的にきっちり実行される
なるだけ町のネオンサインを消すとか 確か御所から五山の送り火が見えるように高層建築は建ててはいけないとか 努力を続けているわけだが 天候だけは 毎年最大の悩みだ。
今日は 日中は37度まで上がる高温の晴天だったが 夕方から小雨が降り 大雨警報までだされた。 しかし どんなに豪雨でも 実行される。
数年前からテレビでライブ放送があるので 大雨でもお茶の間で見ていられるのだが 今日は久しぶりに妙法の妙の近くまで行ってみた。 家から歩いて5分ぐらいの距離なので TVで確認してから 出かけた。 雨は心地よい降り方だった。
目的地に 昔は5分もかからなかったけれど ずいぶん 歩く速度が落ちてしまったようで かろうじて 見れたような状態だった。
うまく写せる場所がない。 人の頭が邪魔をする・・・・ それでも シャッターをきってみた。

横を向いたら 舟も見えた。 これは想定外だった。
妙の字が消えたとき 一瞬 真っ暗に

そして 街灯がつき

まわりに こんなにたくさんの人がいたことが分かった
ここの穴場は もはや 穴場ではなかった・・・・