お雛様とイースター

以前にもお雛様の写真を載せたことがあります。その時に書いたように　我が家は旧暦で飾るので4月3日がおひなさま。　今年はイースターが3月31日、4月1日なので　小さいうさちゃんと一緒に　卵雛を飾ってみました。　

この卵雛は　祖母の手作りです。　晩年いろんなものを手作りして楽しんでいたようですが　お人形もその一つで　それを孫たちにプレゼントしていました。祖母は非常に才媛だったそうで　お琴の名手で　また日本画もうまく　東京女高師時代の絵がアメリカの展覧会に出品させられたりしています。　達筆で書を書いていました。明治の中頃　大阪からぜひ東京へと勧められて　何分入学許可の出る年齢に達するのを待って　大阪から東京に進学させられたなんて　結構周りの人は彼女に期待があり、教育熱心だったということですね。

祖母はピアノが好きで　でも当時はまだピアノという楽器を日本で購入することはむつかしかったようで　障子紙で鍵盤をこさえ　それを板に張って練習したとのこと。明治の終わりごろかに購入したシュタインヴェッヒのアップライトのピアノが今でも我が家にあります。ロウソク立てがついていて　彫刻も素敵です。　

私はそのピアノでお稽古をはじめました。とても柔らかい音色のピアノで　家にピアノがあったからピアノのお稽古をやらされたみたいなものです。

そういうピアノで最初からお稽古を始められたのは　しかしながらとてもラッキーなことなのです。なぜなら　最近の研究によると　人は　はじめに接触をした楽器の音色が基盤になるようで　そこで音色に対する耳が決まってしまうそうなのです。　国産のピアノで始めた人が　あとからいくら外国産のピアノで練習しても耳が国産の音色からぬけだせないそうです。

そういう整った環境で　熱心に練習してくれる孫を期待したのでしょうが　申し訳ないけれど毎日10分もピアノの前に座っていなかった。それは今でも同じで　短時間しか練習が続かないタイプなのですが　そのところがいつまでたっても直せないのがネックです。　長時間練習ができるという人は　それ自体すごい才能なのですよ。