今日は9月7日 ふと 恩師ライグラフ教授のお誕生日だと思い出した。 生きていれば100歳 !!
昨晩は NHKのテレビで 去年のザルツブルグ音楽祭のウイーンフィルとハイティングの素晴らしいブルックナーを放送していた。そのハイティングが90歳で引退するという最後の演奏会だったわけだが とにかく素晴らしく極限の音楽。
どうしたら90歳までも元気でいられるのだろうか 音楽できる体力 その体力なくして演奏会はつらいはず。
体力を維持するだけでも大変なこと。長時間の飛行機での移動も大変なはずだ。
ライグラフも亡くなる直前までピアノに向かっていた。
彼の場合 冬の寒さで 特に肌が乾燥し 指先があかぎれのように皮膚が避けてしまい 出血をしていて その痛みに最後は苦しんでいた。長い長い人生で 初めてその指先の痛みでコンサートをキャンセルせざるを得なかった日から 数日後に静かに息をひきとったのだが 彼にとってはキャンセルという事態が生きる意欲を奪ってしまったといっても過言ではないだろうと思う。92歳でも 微塵も老いというものを観客に感じさせない演奏をし続けた人だった。体力が奪われなければ どんな音楽をし続けただろうか
ハイティングの演奏は 昔から 穏やかで 変な誇張がなく とても自然体だと思う。 ライグラフも あくまで自然で 無駄な付け加えも欠如もない。音楽に忠実に向かう姿は2人に共通するところかもしれない
昨日は台風でテレビの画面にもたびたび 緊急の情報が流れる。 竜巻突風に注意 XX市 とお知らせサインインの音が 音楽を邪魔していた。 NHKに再放送のお願いをしようと思う。
猛暑の続くなか 必死に咲いている萩 です。