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すみませんね、もうちょっと 引っ越しで気づいたことを書かせてもらいますネ。
今回一番てこずったことは 考え方の違いです。 旧居の持ち主は 美容関係のサロンをもっている人で お仕事はお顔のシワをのばしたり シミを取るクリームを顔にペタペタつけたり 見た目に美しくなりたいという人へのお助けです。 彼女は不動産関係のややこしい書類などは専門の不動産に任せているので 契約の更新とかは不動産がやります。でもそういう書類は郵送されてくるので いままで不動産と顔を合わせることは無かったでした。 ところが 今回引っ越すことを伝えたら すぐに不動産の人がやってきました。 出るときに修繕せねばならない場所などをチェックしていきました。 15年いてはじめてチェックに来て “何故15年間来なかったの?”なんて いやみを言ってしまった・・・のですが 私が壊したか 15年前も壊れていたものかなんて どうしてわかるのですか?っと。 私は結構ドイツ人みたいにズバッて 核心の核心をえぐる言い方を注意する時はするので(職業病だよね) 不動産はそのときは 窓ガラスをふいて 壁塗りをして それでいいです、と言って帰っていった。やらねばならないことは筆記された。 この書かれたものは裁判になっても効力があるので とても大事なものです。 持ち主の性格上 文句はどんどん後から言ってくるはずなんで とにかく 言われたことだけやってしまおう、と 壁ぬりと窓拭きを 専門の業者を頼んで やってもらいました。支払った領収書もちゃんと保管しました。結構高い出費だったのです。 不動産は 全部の壁塗りを要求したのではなく ちょっと黒ずんだところだけをと言っていったので そのとおり業者にも伝えてやってもらいました。 しかし 持ち主は 仕上がったところを見て 細かい細かい壁のちょっとした不出来なぬり方が気に入らない、と文句を言い出したのです。さすが美のプロ。 職業病ですなぁ。 あそこがぬり方がうすい、とかあそこが滑らかでないとか その目は美容師の専門の目。 指差される場所がどこなのか 私には見当たらない。 窓ガラスにふき取った方向がわかる様子が光線の具合で見えると 『きたない!』と ご不満。 「貴女の雇った業者はよくない」と もう一度やり直せという指示でした。 まあ 言ってみれば いつもCDでしかもポリーニの演奏でこの曲はこういうものだと頭に入っている人が 生の私のようなレベルの演奏会にいき、いつもと違うと感じて 不満なのに似ています。 私の雇った人がもう一度来ても 貴女は満足しないでしょうから あなたのお気に入りの掃除業者に納得がいくまでやってもらったら?と提案しました。 どんな職業にも 上には上がある。 驚いたことに大家の御指名の掃除婦は 本当に掃除業者のポリーニだった。 ガラスがない、とおもうほど 窓枠しか見えないほどのピッカ ピッカ!!! しかもとても安かった。 この人に今後もお掃除してもらいたい~と連絡先を教えて欲しかったのだけど どうもその方は滞在許可なしに不法にザルツにいる外人のようで 結局 教えてもらえなかった。 さて壁塗りのほうはというと ここで問題は拡大した。 大家から言われた壁ぬり業者は ポトポトしずくをいたるところに ばら撒くぬり方だった。とくに台所のカドに数人が座れる木製の長いすがあって そこのオシリのあたる部分にはクッションの布がついている。その長いすに 恐ろしいほどのペンキが流れ着いていたのだ。 さあ、 この汚れは掃除のポリーニさんだって お手上げの汚れ。 結局椅子からその部分を取り出して 専門のクリーニング店に出すしか手がない。 皆さんは こういうときどう考えられますか? *不動産がメモしたことに書かれていない掃除です。だから やらなくっていいよ、と思われます? *15年間一度もそういう家具の掃除を徹底的にはやっていないので(いつもは掃除機で埃をすうぐらい)一度はクリーニングに出すべき? 持ち主にとっては 早く次にかりる人が見つかって 家賃が欲しいだけのはず。しかしこのペンキを見れば誰もそこに座りたい気持ちにはならないはず。 そうなると何時までも家賃が入らなく 結局大家は私を恨むだろう。 とにかく狂った考えをしかねない人なんです。 部屋のシャンデリアのぶらさがっているガラスが きたないとご不満だった時に すぐシャワー室に持って行って水をかけろ!!と言ったぐらいなんですよ。 電気製品に水?! 殺されそう。 私は「15年間健康で無事に暮らせたこと」に 心からの感謝の気持ちを持っています。 次に入居する人が 停電の問題や排水の問題で困ることがわかっていても そういうことを修繕する意思表示の一切ない家主ですから 次の入居者も長く住めるはずはありません。 しかし次々人がかわれば そのたびに礼金がとれるから それでよいと思っているのかもしれません。そこは モラルの問題です。 不動産の書類には 鍵引渡し後も発見された不備な点は 1ヶ月以内なら請求できると書かれているので とにかく怒らせないために 次の条件でOKしました。 すなわち、「今後一切追加での請求がなされない、」という一筆を求めました。 そうこうするうち 毎日何回と電話がかかってきた持ち主でしたが ピターと静かになりました。長いすのクリーニングを取りに行く日にも 何にも連絡が来ない。 こちらから連絡する必要は無いので何もしなかったら 3週間ぶりに電話がかかってきました。 「入院していたの。」 「怪我でもしたの?」っと私。 「胃が・・・・」 私は心の中でこの人、まだ人間なんだと思ってしまった。 「次 入居する人が決まったわ。」 「そりゃよかった」っと私。 「だから 絶対にもうこれ以上請求しないから。」っと。 彼女は聞いて欲しいと話し出す。ポトポト壁塗りをした人は その後 雲隠れしたそうな、鍵を持ったまま逃げてしまった。不動産はもう今後一緒に仕事はしたくないと断られてしまった。 人がどんどん離れていく。と電話の向こうでは嘆いている。 わたしは 「私にはどうすることもできないし・・お気の毒です」と言うしかない。 支払わなくってよかったかもしれないクリーニング代で私はもとの大家との静かな別れを買ったのかもしれない。ケンカして裁判沙汰になって無駄な時間と不愉快な思いはしたくない。そういうことがもし続けば 私の胃も悲鳴を上げたことだろう。 母がよく口癖で言う言葉に「負けるが勝ち」がある。 今回はまさに負けるが勝ちだったと思います。 旧居の不備な設備の中での生活よりも そして新居への荷造り、運搬などの労力よりも それよりも何よりも壁ぬりやその他のこまごました修理が完了するまでの日々の方がよっぽど大変でした。だって工事の人や左官屋さんは ちっとも時間通りに来ないし、予定どうりの期日ですまないし、自分の仕事がすんだら どんなに周りを汚していようが後片付けせずに帰ってしまうし、そのたびにうんざりするほどの掃除が待っていたからです。 やっと、 久しぶりに町に出、 喫茶店でアイスクリームを食べました。この約2ヶ月半ほどの“引っ越しという出来事”を一応 怪我せず 無事にクリアーした自分へのご褒美でした。
by hiroko-miki
| 2012-09-14 15:05
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