こちらはドイツの上空です。くっきり畑の区切りが見えます。
こちらはポーランドの上空です。どことなく 淡い畑です。
ポーランドに行ってきました。 ポーランド人のやわらかい目つき、ゆっくりな動き、 なんとなくすべてがマイルドな雰囲気です。 緑が豊富で空気がきれいです。
一見 北ドイツに行ったかのような、だだっ広い平野が続きますが しかし風の吹き方がドイツとは違いました。
実は私は1975年度のショパンコンクール参加のため2ヶ月ワルシャワに滞在した事があります。
コンクール開催直前の2ヶ月間、義務として (ドイツ政府給費留学生としての) ドイツでの語学研修を受けなければならず、 しかもドイツ語ばかりの缶詰生活で 結局ピアノを2ヶ月さわらないままのコンクール参加でしたが、当時のワルシャワの生活は 残念ながら 楽しい思い出として記憶には残っていません。
というのは 町のいたるところにソビエトの兵士が立っており、異様な暗い空気が漂っていました。毎日の食事に与えられた物は、昼はリンゴ一個、夜は12cmほどの長さのフランスパンに薄くスライスされたチーズが一枚はさまれたものでした。
町の商店の棚には、何も品が無いにもかかわらず、市民は長蛇の列を作って並んでいて、いつ入荷するとも分からない商品をただただ数時間も待っていたのです。
とにかく 私はピアノを弾くということより 腹がへってピアノどころではなかったのでした。
あれから35年・・・・・・
当たり前かもしれませんが 全く昔の面影はありませんでした。
写してきた何枚かの写真を 徐々に掲載していきたいと思います。