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ザルツブルグは20度近い温度で もう一度夏が戻ってきたような良いお天気です。 日本では大型の台風がやって来ている様子ですが なんとか被害が少ないことを祈るより他ないですね。 どうして 地震や 豪雨による土砂災害、火山噴火、台風と 自然の被害に こうもたえず 襲われなきゃならないのでしょうか????? ザルツブルグは豪雨災害ぐらいだから とても不公平ですね
さて 今日は 思うままにブログに気持ちを書いていきます。 ざっと 斜めに読んでください。 政治的意図はまったくありません。 ただ なんとなく悲しいのです。 数日前から ノーベル賞が発表されていますね。 オーストリアのTVではノーベル賞の医学、科学、文学はニュース番組の終わりのほうで報道されたのですが よりにもよって日本人が受賞した物理学は一切報道されなかった。 そして 3日後の平和賞に輝いた17歳の少女は ニュースの一等最初に トップで大きく彼女の映像とともに報道され ニュースの説明のなかで やっと もう一人の平和賞受賞者のサティアルティ氏の名前が出てきた。 二人を同時に同じように報道したのではなく 明らかに マララさんという少女に スポットをあてた。 このやり方が とっても オーストリア的。 一人がパキスタン人で 一人がインド人という選抜のところにも意味 意図があったのではないのだろうか?そう考えるのは 私がおかしい? ノーベル物理学賞の発表の日に これより重要なニュースがあったから報道されなかった・・・・・という理由にしろ なんだか 報道されなかったことが残念。 これから発表になる経済学賞はどうなるだろうか わたしはすべてを平等に扱ってほしいのです。 というのも 今 私は V.ウルマンという作曲家の作品を研究している。 この方は 1898年1月1日生まれ。 1月1日のお正月に生まれるなんて どれだけラッキーな人生なんだろうかと・・・・・だが ユダヤ人であるが故に 1944年10月18日に アウシュヴィッツ=ビルケナウで ガス室で殺害されてしまう。 とっても とっても不幸な方なのです。 そう、 もうすぐ 彼の命日なんです。 しかも没後70年のフシメにもあたる。 ウルマンを学ぶきっかけは 新しくモーツァルテウム大学の学長に就任する教授の希望で 10月19日に弾くからなのですが 来年は第二次世界大戦終戦70年だし 来年の演奏会でも 彼の作品を組み入れる予定です。 彼の人生はとてもユニークです。 当時オーストリア=ハンガリー帝国領だったテッシェン (今はチェコ領)で生まれ ウイーンに 11歳の時に引越しをして 18歳になるや自ら兵隊に志願し、第一次世界大戦終戦後は ウイーン大学で法律を学びます。そのあとシェーンベルグに作曲を学び プラハやチューリッヒで 指揮者、ピアニストとして生計を立てますが ドイツのシュトゥットガルトで 人類学関係の本屋さんにもなり ジャーナリストでもありました。 作曲家として世に名が出たのは 《シェーンベルグ変奏曲》という曲が認められたからです。 ピアノ曲にはソナタなどありますが 書かれている音を弾くことはそれほど技術的に 難しいわけではありません。 しかしユダヤ人であるというだけで捕虜になり お前は音楽家なのだからと プロバガンダのために作曲を命じられ、イサギヨイ音型のモティーフがいっぱい出てくる作品を書いたのですが 本当の真意を理解することは まことに難しい。 なんともいえない苦痛にも聞こえる和音、無調のなかにひょっこり現れる調性が忘れられていた平和や希望や喜びにも聞こえ、過去を懐かしむようでもあり、 それがあまりにも表立たない故に はかない夢想にもおもえる。 3つ フォルテフォルテッシモで書かれている和音の連続は 暴力的で非人道的。そして あざ笑うようにも聞こえる間(ま) と 死がやってきたかと息をつめるほど恐怖にみちた倍音効果。 ノーベル賞の発表で感じたことと ウルマンの作品を弾けば弾くほど心に突き刺さってくる訴えは どこか共通していて 悲しくなる。 人類が絶対に戦争をしなくなる日、 人類みなが平等になれる日は 人類破滅まえにくるのだろうか?
by hiroko-miki
| 2014-10-12 17:41
| 雑談
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