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今回はありがたいことに 沖縄では雨にうたれることなく 京都ではこれ以上ない快晴に恵まれ それでコンサートへの客足は非常によかったでした。 関空から沖縄に飛びました。沖縄はまさに南国の楽園ですね。 日差しはザルツブルグの初夏のように暖かく気温も28度ぐらいありました。 ザルツブルグとの気温差は20度以上あった訳です。 時差ボケというより 気温ボケに注意!でしたね。 沖縄に到着する際の写真です 晴れているかと思うと いきなり バケツをひっくり返したような雨が降るのでびっくりしましたが すぐに止み、 また穏やかに陽が照っていました。 台風の時はさぞかし激しい暴風雨になることでしょう。 ホテルの入り口や中庭の植物も珍しいものばかり。 ついシャッターを切りたくなります。 一週間ぐらいプールサイドでのんびりしたいという気持ちを抑えて お仕事、お仕事、お仕事・・・ 沖縄県立芸術大学に出向きました。 今回はコンサートと講義というお仕事でしたが ブログに書き留めておきたい出来事がありました。 それは この大学のホールです。 素晴らしい!! 完璧な5つ星。 ステージの袖に立った瞬間 ここはよい響きに違いないと直感します。 よくよく見ると きめ細かいところまで 音楽のために 手をかけておられる。ホールは20年前に立てられたとのことで 建設に携わった先生は もうお亡くなりになっておられるということでしたが その方が最善を尽くされたことが一瞬にして 伝わってきました。 次世代に<音楽する場>というものを提供しなければならないという立場から 《音楽できる空間》を熟考したホールなのです。 ホールは 音が客席に届くだけでは 完璧ではありません。 音が残ればよいということで 残響が数秒あったとしても これも完璧ではありません。 音楽には 音が空中を遊泳する空間が必要です。 それも管楽器、木管楽器、弦楽器 打楽器 合唱、 室内楽、 ソロ楽器 独唱など 大学ではさまざまな楽器が遊泳する空間を考えておかねばなりません。 いえいえ 大学だけではなくどこのホールもそのはずです。 そして現実に 沖縄県立芸術大学に 感心するホールが存在していたのです。 本物と 本物ではないものとは 見えないところでのありかたで 決まるのではありませんか。 この沖縄県立芸術大学が真に芸術を求め 真の芸術家を育て 真に地域社会に根付いていこうとなさっているから おそらく 限られた経費のなかでも 音楽の空間ということには執着をもって ベストを尽くされたその意気込みがひしひし伝わってきました。 この建設者(設計者)の情熱が 20年たっても そして よそ者の私が数秒しかそこに立っていなくとも 伝わるということ自体も驚きでした。 こういうホールで弾かせて頂けたことに 感謝します。 講義の時に わたしは学生に 本物を教えようとなさっている諸先生方の見据えておられる視点をしっかり見つめ続けて頂きたいことを言いました。 たしかに どこの町にも学校にも 素晴らしいホールが立っていますが 見かけと実音には ギャップがある場合がほとんどです。 音楽するほうの立場の人間の意見が 組み入れられているホールがもっと出来て欲しいですね。 ↓の写真は沖縄を離島する際、沖縄那覇空港の手前でモノレールの中から写しています。 ******* ついでに 愚痴というかお願いなのですが ホールを建設するときに 携帯の電波が届かないようには建設できないものかと思います。 今回京都で 最初のモーツァルトの一音目と同時に 鈴がなるような呼び鈴が鳴り続きました。 止むまで演奏には集中できません。意地悪かしらと思うほど 同時でした。 鳴り止むのを待って 再び弾き始めようとすると また 同時に鈴が鳴る。 一回でないところが凄い。 《 《 追記:後日教わりましたことを追記させて頂きます。 京都コンサートホールでは 休憩時間以外は自動的に携帯の電波が圏外化されるとのこと。 しかし 携帯のアラームには対応できないので 結局携帯の電源そのものをすべて切ってもらわないと ダメだということでした。 ということは・・・ショッパナのあの音は どうも よく鍵や財布につけている鈴を ゆすった人がいるということらしいです。 》 》 《 《 《 追記の追記 : 最近の携帯のなかには 動かすだけで鈴の音が出る、 携帯の電源を切ろうとすると そのときにも音がなる、 そういうタイプがあるとのことを教わりました。 たまたま この方が開演とともに 電源を切り忘れていることに気づかれ あわてて 携帯を動かし 電源を切り また ハンドバックに戻すときに 音が出てしまったということらしい・・・と その席の傍にいた人から情報が入りました。 私と息が合っていたということですね。》 》 》 マナーモードになさっても 振動が床を響かせて 奏者の耳に入ります。 よく空港での検査であるような 門のような装置でも使用して コンサート会場の切符切りの場所で その際に携帯に電源が入っていたなら すぐ切っていただくように指図をするとか 携帯はクロークに預けるように義務付けるとかできないものかと思います。 《 《 追記:コメントを頂いた中に 入り口に立ってご案内する会場係りの方が それぞれの入場者にお声かけしてくださると よりよいのでは?という意見がありました。また 初めてコンサート会場に来たという方は あまりに 会場では音が響くのでびっくりした、ということです。 そう、 演奏中にデジカメのシャッターを切られても私にはその音が聞こえています。 ひとりのお客様の出される音は 皆様に伝わっているのです。ステージからの音だけが一方的に客席に伝わるのではなく どのお席で出された音も ステージにも客席の隅々までもいきわたるのです。 その点では 映画館で映画を見るのと 大きく違う点ですね。 》 》 京都には録音をするべく東京からスタッフがきてくださっていたので あのノイズで私の気持ちも 私のイメージもダウンし 出端を折られた気持ちでした。 しかも ショッパナでしたからね 2曲目のベートーベンでも ハンドバックのチャックをジャージャーと開閉して平気な方がおられました。 そして 始終 のど飴の<包み紙をとるノイズ>が生じていました。 聴衆は 私がそのことで動じていないと思っておられていますが 動じるのではなくテンションがさがるということ、すなわち=よりよい演奏が聴けなくなるということ=を 知ってもらいたいと思います。 演奏家は みんな そのように過敏なのです。 演奏家はみな 真剣勝負なのです。 ずいぶん昔の ザルツブルグでの事; 臨席のご婦人が 小さなハンドバックにコンサート用ののど飴のボックスを用意されていました。 それは 落としても揺らしても音が出ない素材で出来た小さなBOXで その中にガーゼをひき 数個のアメを指先のつまみやすい間隔をあけてならべてありました。そのBOXを開け閉めする際も カチッともパンとも一切音が出ませんでした。私の地獄耳にも全く静かだったのです 私はこのマナーのよさに感心したことがあります。 そういうアメ BOXを 販売することも必要ではないでしょうか せめて 咳が出そうなときは 曲間にアメを口に入れて欲しいと思います。 1個では心配なら2個口に入れることも出来るのではありませんか? アメを持ってきているなら尚更です。 《 《 追記:聴衆のマナーを育てるということも 私の仕事ではないのかというコメントも頂きました。 》 》 話がそれましたが・・・・ 演奏は 音をよく聞いて弾いていただけに 厳しく採点しても 合格点を出してよいと思っています。 勿論もっとよいピアノで もっとよいホールなら もっとよい演奏が出来たでしょう。 しかし 今回のコンサートの目的であるところの 聴衆に曲を通してクラシック音楽の不思議な力を伝えるということからすると そのお役目は十二分に果たしたように思います。 人によって感じ方はさまざまですね。 体中の血が騒ぐおもいをしたという人もあれば ガサツな人間が<心の安らぎ>を得たとおっしゃるかたもあれば 普段つかわない<心の目>が開いたとメールをくれた人もあります。 音楽に励まされ、安らかで元気になった と感想を下さった方もあります。 今後どういうコンサートをしていけば社会にお役に立つかは じっくり考えねばなりません。 皆様のご意見も大変参考になると思います。 もし感想などをお寄せ頂ければ ありがたく思います。 ザルツブルグに戻ってから 私のパソコンがなかなスムースに動いてくれません。ご報告が遅くなってしまったことをお詫びします。 日中でも3度しかない気温に戻っているわけですが この温度差は戻ってきた今のほうがつらいです。
by hiroko-miki
| 2011-11-15 18:34
| ごあいさつ
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